地上で出来ない事は壁で出来ない

とあるお客様に「このホールドがどうしても届かない」という事でアドバイスを求められました。どんな状況か見るために一度お客様にルートをトライしていただきました。

傾斜の強い壁で、高い位置にヒールフックをするルートで腰の位置が壁の外側に来ているため、次の1手が遠く感じてしまったようです。なぜ腰が外側に来てしまっていたのか、問題は「ヒールのかけ方」にありました。このお客様は比較的経験も浅く、このルートに関して他のお客様から「ヒールフックが良い」と聞いていたので試していたそうです。

そこで画像のように『地面で』どのような状況になっているのか説明しどうすれば次の1手に届くのか説明をしました。すると次のトライで届かなかった1手に触ることが出来たのです。このようにヒールを使うと言ってもホールドへのかけ方、乗せ方が変わって来ます。もちろん傾斜やホールド形状によっても様々です。

ひたすら登り込んで「登れるようになる」ということも大切ですが、どうゆう状態か理解する事で今まで以上に「登れるようになる」と思います。

今回のケースのようにトライしているルートに悩んでいる方は是非店主までお声がけください。きっとあなたのクライミング能力向上のお役に立てるはずです。